ガリ版印刷について
ガリ版(謄写版)とは、明治時代に生まれ小・中規模印刷に大活躍した簡易印刷機のこと。鉄製のヤスリ板を下敷きにロウ原紙を載せ、その表面に鉄筆で文字を書き、鉄筆により開いた微細な孔からインクが押し出され文字が印刷される。文字を書く際の「ガリガリ」という音からその名が付いたとされる。
明治期に開発され昭和40年代頃まで活躍していた簡易印刷の一つで、日本で独自に成熟した技術といっても過言ではないものになっています。 しかし、現在ではオフセット印刷機やオンデマンド印刷機などに押され「謄写版」という日本独自の簡易印刷は失われつつあります。